【プロトコル】 VPN / IPsec

【1】VPN (Virtual Private Network)

* パブリックネットワークを使って、
 専用線のように仮想的なプライベートネットワークを実現し、
 安全な通信を可能にする技術

1)目的

* のぞき見や改ざんなどの不正アクセスを防ぐ

2)機能

[1] トンネリング(Tunneling)
 => 通信ネットワーク上の2点間を結ぶ
  閉じられた仮想回線(トンネル)を確立すること
[2] 通信パケットを暗号化する

【2】IPsec (アイピーセック。IP security)

* IP レベル(ネットワーク層)で暗号化を行い、通信を行うプロトコル
* 共通鍵暗号方式で、IPレベルまで暗号化
* イメージとしては、インターネットなどに仮想的なトンネルを作り、
 パケットは、ほかからじゃまされることなく転送される
* UDP (ポート番号: 500番)を使用

1)IPsecプロトコル

[1] AH (Authentication Header; 認証ヘッダ)

* メッセージ認証のために使用されるプロトコル

目的

* 成りすましを防止する
* 通信途上での改竄を防止する

注意

* 暗号化する機能はない

[2] ESP (Encapsulating Security Payload; 暗号ペイロード)

* 暗号化されたデータそのものや使用しているアルゴリズム
 => データの改ざんや相手の正当性の確認を行うデータを含め、
  データの転送時に利用されるプロトコル

[3] IKE (Internet Key Exchange)

* 公開鍵暗号を用いて、安全に暗号鍵の交換・共有を行う

2)通信モード

[1] トランスポートモード

* IPパケットのデータ部のみを暗号化し、
 あて先などを指定したIPへッダを付けて送信する

[2] トンネルモード

* IPパケットのへッダ部とデータ部をまとめて暗号化し、
 新たにIPへッダを付けて送信する

補足

* セッションハイジャックなどのセキュリティ攻撃防止に役立つ

参考文献

http://www.infraexpert.com/study/study10.html
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0011/27/news001.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20070424/269257/?ST=selfup