■ 用語整理
スワップ領域
* 実メモリが枯渇した場合、一時的にハードディスクに退避するための領域 => ただし、実メモリと比較すると、格段に遅い
スワップアウト(swap-out)
* メモリからハードディスクに退避する動作
スワップイン(swap-in)
* メモリからハードディスクに書き戻す動作
■ スワップ領域の作成
設定環境
* OS : CentOS7
設定手順
0) 現状確認0-1) コマンド「swapon -s」「free -m」で、Swapが設定されているか確認する
～～～～～～～
swapon -s
# ★ 特に何も表示されていなければ、Swap領域は設定されていない
free -m
total used free shared buff/cache available
Mem: 1823 1553 77 3 192 69
Swap: 0 0 0 <= ★ total が「0」なら、Swap領域は設定されていない
～～～～～～～
0-2) コマンド「df -h」で、使用可能なハードディスク領域を確認する
～～～～～～～
df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
/dev/mapper/centos-root 18G 11G 7.4G 58% / <= ★ 残り領域「7.4G」を確認
devtmpfs 897M 0 897M 0% /dev
tmpfs 912M 2.1M 910M 1% /dev/shm
tmpfs 912M 9.0M 903M 1% /run
・・・略・・・
～～～～～～～
1) Swap領域作成 1-1) コマンド「dd」で、ファイルを作成する ～～～～～～～ sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1MiB count=2048 ～～～～～～～ 1-2) コマンド「ls -lh」で、確認 ～～～～～～～ ls -lh /swapfile -rw-r--r--. 1 root root 2.0G 1月 10 22:59 /swapfile ～～～～～～～ 1-3) コマンド「chmod」でアクセス権を設定 ～～～～～～～ sudo chmod 600 /swapfile # 確認 ls -lh /swapfile -rw-------. 1 root root 2.0G 1月 10 22:59 /swapfile ～～～～～～～ 1-4) コマンド「mkswap」でSwap領域を作成する ～～～～～～～ sudo mkswap /swapfile スワップ空間バージョン1を設定します、サイズ = 2097148 KiB ラベルはありません, UUID=8150d9f0-af2c-4s67-a34s-de42ed23a32e ～～～～～～～ 1-5) コマンド「swapon」でSwap領域を有効化する ～～～～～～～ sudo swapon /swapfile ～～～～～～～ 1-6) コマンド「swapon -s」「free -m」でSwap領域を確認する ～～～～～～～ swapon -s Filename Type Size Used Priority /swapfile file 2097148 0 -1 free -m total used free shared buff/cache available Mem: 1823 1291 70 3 461 322 Swap: 2045 0 2045 ～～～～～～～2) Swap領域の永続化
2-1) 「/etc/fstab」を修正し、Swap領域の永続化する ～～～～～～～ sudo vi /etc/fstab で、最終行に以下を記入 /swapfile swap swap sw 0 0 ～～～～～～～【任意設定】3) swappiness（メモリスワップの度合いを調整）
3-1) swappinessを確認するためにコマンド「cat /proc/sys/vm/swappiness」を実行する ～～～～～～～ cat /proc/sys/vm/swappiness 30 ～～～～～～～ 3-2) コマンド「sysctl vm.swappiness=【設定値（0から100）】」でswappinessを変更する ～～～～～～～ sudo sysctl vm.swappiness=10 cat /proc/sys/vm/swappiness 10 ～～～～～～～ 3-3) カーネルパラメータを設定する為の設定ファイル「/etc/sysctl.conf」を修正 ～～～～～～～ sudo vi /etc/sysctl.conf で、最終行に以下を記入 vm.swappiness = 10 ～～～～～～～【任意設定】4) vfs_cache_pressure（説明は以下のサイト参照）
https://qiita.com/komeda-shinji/items/c76a5f75b959e4152f91
4-1) vfs_cache_pressureを確認するためにコマンド「cat /proc/sys/vm/vfs_cache_pressure」を実行する ～～～～～～～ cat /proc/sys/vm/vfs_cache_pressure 100 ～～～～～～～ 4-2) コマンド「sysctl vm.vfs_cache_pressure=【設定値（0～）】」でvfs_cache_pressureを変更する ～～～～～～～ sudo sysctl vm.vfs_cache_pressure=50 cat /proc/sys/vm/vfs_cache_pressure 50 ～～～～～～～ 4-3) カーネルパラメータを設定する為の設定ファイル「/etc/sysctl.conf」を修正 ～～～～～～～ sudo vi /etc/sysctl.conf で、最終行に以下を記入 vm.vfs_cache_pressure = 50 ～～～～～～～
■ スワップ領域の削除
簡単!!1) コマンド「swapoff」でSwap領域を無効化する ～～～～～～～ sudo swapoff /swapfile ～～～～～～～ 2) コマンド「rm」でSwap領域を削除する ～～～～～～～ sudo rm /swapfile ～～～～～～～
