■ はじめに

小ネタ、、、
だと思ったが、実験などして意外と実りがあった。

クエリを中断（Abort; アボート）する必要があり
長時間掛かるクエリの場合、
Web UI上でできないこともあるので調べてみた

【１】クエリの中断の仕方
　１）実行クエリがWebUI上で実行中のままの場合
　２）Web UI上に「Abort」ボタンが残っていない場合
【２】キャンセル処理する関数
　１）SYSTEM$CANCEL_QUERY
　２）SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES
　３）使用上の注意
【３】実験
　１）準備
　２）実行例

【１】クエリの中断の仕方

１）実行クエリがWebUI上で実行中のままの場合

* 「Abort」ボタン（赤字）を押下するだけ

２）Web UI上に「Abort」ボタンが残っていない場合

長時間掛かるクエリの場合、セッション切れなどで
１）の 「Abort」ボタンが表示されていないケース

 => 以下「【２】キャンセル処理する関数」を使うとよさそう

手順

[1] Snowflake の Web UI (Classic Web Interface) にログイン
[2] 画面上部の[History]タブを選択し「履歴画面」を表示する
[3]  Filter 欄を「Status：Running」にし中止対象のクエリ探し
　　そのQuery IDのリンクをクリック
[4] Query ID / Session ID が表示されるので、コピー
 => セッション内のクエリ全て中断させたいなら、「Session ID」
 => e.g. Session ID: 1065153872298

 => クエリ単体を中断させたいなら、「Query ID」
 => e.g. Query ID: 'd5493e36-5e38-48c9-a47c-c476f2111ce5'

[5] キャンセル処理する関数を実行する
 =>SELECT SYSTEM$CANCEL_QUERY('d5493e36-5e38-48c9-a47c-c476f2111ce5');
 =>SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES(1065153872298);

【２】キャンセル処理する関数

１）SYSTEM$CANCEL_QUERY

https://docs.snowflake.com/ja/sql-reference/functions/system_cancel_query.html

-- 指定されたクエリ（またはステートメント）が
-- 現在アクティブ/実行中の場合、キャンセルします
SELECT SYSTEM$CANCEL_QUERY('<query_id>');

実行例

SELECT SYSTEM$CANCEL_QUERY('d5493e36-5e38-48c9-a47c-c476f2111ce5');

２）SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES

* セッションIDを指定して、全てのクエリをキャンセルできる

https://docs.snowflake.com/ja/sql-reference/functions/system_cancel_all_queries.html

-- 指定されたセッションのすべてのアクティブ/実行中のクエリをキャンセル
SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES( <session_id> );

実行例

-- !! 注意 !!
-- シングルクォーテーションで指定していない
SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES(1065153872298);

３）使用上の注意

* 以下の2点。
[1] SELECT文で実行
[2] CANCEL_ALL_QUERIES/CANCEL_ALL_QUERIES の引数の違い

[1] SELECT文で実行

* 「実行例」のように実行していく
 => SELECT SYSTEM$CANCEL_QUERY('d5493e36-5e38-48c9-a47c-c476f2111ce5');
 => SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES(1065153872298);

# はじめ、SYSTEM$CANCEL_QUERY()で実行してエラーがでて焦った...

[2] CANCEL_ALL_QUERIES/CANCEL_ALL_QUERIES の引数の違い

* SYSTEM$CANCEL_QUERY
 => クエリID（文字列）なのでシングルクォーテーションは必要
 => SELECT SYSTEM$CANCEL_QUERY('d5493e36-5e38-48c9-a47c-c476f2111ce5');

* SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES 
 => セッションID（数字）なのでシングルクォーテーションは不要
 => SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES(1065153872298);

【３】実験

* 疑似的に重い処理を行い、キャンセルできるか試した

！！注意！！

* 今回の処理をそのまま実行すると、
　無限ループに近い形なので自己責任で、、、
 => 実際に行って色々な気づきができたので
　　個人的には良かったが、焦ったので、、、

１）準備

* 疑似的に重い処理を作る（重い処理が用意できるならSkip可能）

https://docs.snowflake.com/ja/sql-reference/snowflake-scripting/loop.html

[1] ダミーテーブル作成

create table dummy_data (id integer);

[2] 時間が掛かるプロシージャを作成

-- 凄いでかいループカウントで時間が掛かるプロシージャを作成
create procedure heavy_process()
returns integer
language sql
as
$$
    declare
        counter integer;
    begin
        counter := 0;
        loop
            counter := counter + 1;
            -- ！！注意！！この数は、環境によって調整を、、、
            if (counter > 100000000000) then
                break;
            end if;
            insert into dummy_data (id) values (:counter);
        end loop;
        return counter;
    end;
$$
;

２）実行例

[1] 重い処理を実行

-- プロシージャを実行（重い）
call heavy_process();

[2] Query ID / Session ID を調べる

[i] 画面上部の[History]タブを選択し「履歴画面」を表示する
[ii]  Filter 欄を「Status：Running」にし中止対象のクエリ探し
　　そのQuery IDのリンクをクリック
[iii] Query ID / Session ID が表示されるので、コピー
 => 今回はセッションIDで「1065153872298」

[3] キャンセル処理する関数を実行する

SELECT SYSTEM$CANCEL_ALL_QUERIES(1065153872298);

[4] キャンセルできたか確認する

[i] 画面上部の[History]タブを選択し「履歴画面」を表示する
[ii] 対象のクエリを探し、キャンセルできていることを確認する

Snowflake ～基礎知識編～
https://dk521123.hatenablog.com/entry/2021/11/02/130111
Snowflake ～入門編 / Hello world ～
https://dk521123.hatenablog.com/entry/2021/11/22/212520
Snowflake ～トランザクション～
https://dk521123.hatenablog.com/entry/2022/12/19/221551
【Snowflake】ストアド～入門編～
https://dk521123.hatenablog.com/entry/2022/12/11/202904

プログラムの超個人的なメモ

Memo for Programming.

【Snowflake】Snowflake ～クエリの中断～